剣道で地域の未来を紡ぐ。高校生と社会人の熱き稽古。

西日本シティ銀行では、地元の歴史や文化に根ざした取り組みを通じて、豊かな地域社会の実現に力を注いでいます。地域金融グループならではの多様な活動を展開し、子どもたちの未来と持続可能なまちづくりに貢献していきます。ここではその活動の一端をご紹介します。
梅雨が明けた6月の週末、西日本シティ銀行の剣道部と福岡県立新宮高等学校剣道部が集い、玉竜旗高校剣道大会(主催:西日本新聞社、九州剣道連盟)を目指した熱い稽古が行われました。西日本シティ銀行剣道部と地元高校生の交流稽古は、剣道を通じて世代間の絆や地域貢献を目的として10年以上続いています。今回はその模様を取材しました。

剣道で地域と世代をつなぐ活動
西日本シティ銀行剣道部は、全日本実業団剣道大会優勝や全日本実業団女子剣道大会優勝、西部日本剣道大会優勝など、輝かしい実績を誇っています。

社会人剣道部が社内活動だけでなく10年以上続けているのが、地元高校生の育成、指導を目的とした稽古です。特に、夏に行われる剣道界最大級の大会「玉竜旗高校剣道大会」を控えたこの時期には、毎年恒例の交流稽古が行われます。玉竜旗は福岡県で開催される全国規模の大会で、団体戦形式で行われる剣道界の大イベントです。全国から強豪校が集まり、剣道の技術と精神がぶつかり合う貴重な場となっています。高校生たちにとって、この大会は大きな目標であり、特別な意味を持つものです。

高校生にとって社会人との初稽古、熱気に包まれた時間
稽古場は銀行の施設内にある剣道場です。西日本シティ銀行剣道部員22名と新宮高等学校剣道部員からは男女含め31名が集まりました。行員の中には、県外の勤務地からこの日のために駆けつけたメンバーもおり、剣道への情熱と高校生を支えたいという思いが伝わってきました。


高校生にとっては初めての社会人との稽古ということで、緊張した面持ちで準備運動に取り組む姿が印象的でした。稽古は米満監督から「今日の稽古は、間近に迫った玉竜旗に向けて、何かひとつでも手応えを掴む時間にしてほしい」という挨拶で始まりました。その後、高校生と社会人がペアを組み、基本の打ち込みや応用技の稽古が行われました。


稽古が進むにつれ、場内の熱気は高まり、剣道ならではの気合いの入った声が響き渡ります。竹刀が交わる音や踏み込み足の音が重なり合い、剣道場全体が活気に満ちていきました。高校生たちも緊張を解き、真剣な表情で稽古に打ち込む姿が見られました。


高校生と社会人、それぞれの想い
約2時間の集中した稽古後、参加者たちに感想を聞いてみました。高校生の一人は、「社会人の方々の動きの迫力やスピード感に圧倒されました。技も的確で、学ぶことが本当に多かったです」と話してくれました。「小手と面の連続技のリズムなどを丁寧に教えていただき、すぐに実践したいと思いました」と別の高校生の声も。

一方、西日本シティ銀行剣道部小野公次助監督からは「一生懸命に学ぼうとする強い意欲を感じることができ、生徒の皆さんとともに汗を流した時間は非常に有意義でした。生徒の皆さんは試験明けで久しぶりの稽古だったとのことですが、『目標としている大会に向けて、この稽古を通じて意識が高まり、一致団結することができました』ということばをもらい、剣道を通じて地域に貢献できたことに大きな喜びを感じています。ぜひ、目標である上位進出を果たしていただきたいと心から願っています」とのコメントがありました。

剣道を通じた絆と地域への貢献
この交流稽古は、単なる技術指導にとどまらず、世代を超えた絆を深める大切な場となっています。米満監督は「剣道は技術だけでなく、礼儀や精神の鍛錬が重要です。高校生たちにその大切さを伝えたい。そして剣道を続けていってほしい」と語ります。高校生たちにとっても、社会人との交流は新たな視点を得る貴重な機会となりました。
西日本シティ銀行剣道部では、玉竜旗高校剣道大会において、試合で使用する竹刀の点検などのボランティアも行っています。竹刀の点検では、重さや長さが規定を満たしているかを一つひとつ確認します。選手一人あたり3〜4本の竹刀を持参するため、膨大な数の竹刀を丁寧にチェックする必要があり、選手たちが安心して試合に臨めるよう、責任を持って取り組んでいるとのことです。この他にも、大学が主催する少年剣道大会で、審判や係員として試合の運営をサポートする取り組みを、地域貢献活動の一環としておこなっています。


まとめ
ほんのひとときの時間ですが、剣道を通じて社会人剣道部と高校生剣道部の交流稽古は、技術だけでなく心の成長を促す貴重な時間でした。初めて社会人からの稽古を受けた高校生には、忘れられない体験となったことでしょう。この取り組みが、これからも未来の剣道界と地域社会を支える若い人たちの育成に繋がることを期待しています。
>>西日本シティ銀行ではさまざまな地域社会貢献活動を継続しています。
※LIFUQU noteのサイトポリシー/プライバシーポリシーはこちら。