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元気が出るお金の話| 塾・習い事の費用とマイホーム資金の捻出方法は?

公開日 2025.03.07

相談者:Oさん(熊本県在住)
夫37歳(会社員)、妻32歳(育休中)、長男8歳、次男0歳

Q. 塾・習い事の費用とマイホーム資金の捻出方法は?

 次男が誕生し、将来的に次男も長男同様に塾や習い事をさせてあげたいのですが、今の家計のままだと難しいと思い、アドバイスをいただきたく応募しました。

 妻は長男が生まれた後にしばらく扶養内のパートで働いていましたが、次男が昨年生まれ、現在育休中です(育休手当は妻の管理のため把握していません)。来年1月からパートで復職を…と考えていますが、扶養の範囲内で月8万円程度の収入になると思います。しかし、保育園料などで月6万円くらいはかかるので、あまりプラスになりません。

 また、長男の塾や習い事(スイミング・英語・プログラミング)の負担も大きく、削りたいと思うのですが、「成績が悪くなるのでは…」と心配で、なかなか削れません。

 現在、家も賃貸で、できれば次男の小学校入学前くらいに家も購入したいと思っていますが、その資金も思うように貯まらず、最近の建築費の高騰や物価高などもあり、なかなか踏ん切りが付きません。

 次男の塾や習い事の費用、マイホームの資金など、どのように捻出したらいいでしょうか? アドバイスお願いいたします。

A. 住宅取得には大幅な家計改善と収入アップが必要

児童手当は学費のために積み立て、家族で話し合いを

 かなえたいことがたくさんある場合は、優先順位を意識することが大切です。

 まずは、今後必要になる費用の目安をみていきましょう。学費については、文部科学省データによると、大学4年間の学費の目安は国公立約250万円、私立文系約400万円、理系約550万円。お子さん2人ですから、この2倍必要になりますね。

 次にマイホーム資金ですが、取得するときに必要な費用には、頭金と諸経費があります。この費用の目安は、物件価格の30%程度。これらの費用を貯蓄していくには、現在の生活をかなり見直す必要があります。

 現在のOさんの家計の中で特に見直す項目は、こども費と通信費、レジャー費です。レジャー費は、近場に出かける、宿泊施設のグレードを下げる、出かける頻度を下げるなどの工夫をして節約してみましょう。

 児童手当はこども費に充てるのではなく、大学の学費のために積み立てます。塾代は年齢が上がるにつれて上がっていきます。子どもが小さなうちは、費用は抑えたいところ。お子さんの特性や意欲等から判断して本当に必要か、家計に合った負担額なのか、家族でよく話し合いましょう。

 ただし、見直したとしても、希望する時期にマイホームを取得するのは難しいです。取得時期を再検討する必要がありますね。また、妻さんの働き方をフルタイムに変更して収入を増やせば、希望がかなう可能性も出てきます。妻さんの働き方やマイホーム取得時期については、もう一度夫婦で話し合ってみましょう。

回答者 髙杉雅紀子さん

監修 安田まゆみさん
東京・銀座の「元気が出るお金の相談所」所長。FP歴27年目(CFP認定者)。
これまでの相談件数7000件以上、講演回数1000件を超える。

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転載元:「リビングふくおか」「リビング北九州」「リビングかごしま」2024年8月24日号掲載

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