毎年クリスマスの時期になると、プレゼント選びに悩むことでしょう。クリスマスプレゼントの相場は、相手との関係性や年齢によって変わります。
そこで今回は、年齢・相手別でクリスマスプレゼントの相場と注意点について解説します。
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クリスマスプレゼントの年齢別相場
クリスマスプレゼントの予算は、一般的に相手の年齢が高いほど金額も上がります。自分と年代が違う相手にクリスマスプレゼントを贈る場合は、金銭感覚がズレていないか相場を確認しておく必要があるでしょう。
ここでは楽天インサイト株式会社の「クリスマスに関する調査(2019年)」に記載されているパートナー(配偶者・恋人など)への平均予算を参考に、年代別クリスマスプレゼントの相場をまとめました。なお、物価高などの影響を受ける前の調査となります。そのため、大まかな予算を決める程度に参考にしてみてください。
参考元:楽天インサイト株式会社「クリスマスに関する調査(2019年)」
20代は10,000円未満が過半数
20代は、家庭内や友人同士のプレゼントよりも彼氏・彼女へのプレゼント割合が高くなる年代です。また、成人して社会人になるため、クリスマスプレゼントの金額の範囲が大きくなります。
20代のパートナー(恋人や配偶者)へのプレゼントにおける平均予算は、10,000円から20,000円が最も一般的で、これが全体の約24.6%を占めています。さらに広げて考えると、7,500円から20,000円の予算範囲には約42.6%が含まれます。このデータから、20代へのプレゼント選びでは、1万円以上のアイテムを検討することが推奨されます。
30代は10,000円~20,000円が最多
総務省の「令和2年国勢調査」によると、「有配偶」が「未婚」の割合を上回るのは男性が35〜39歳以上、女性は30~34歳以上です。このことから、30代は結婚や出産などの人生の節目と重なっているといえるため、クリスマスプレゼントにも力が入るのかもしれません。
30代のパートナー(恋人・配偶者)に贈るプレゼントは、20代と同様に10,000円~20,000円が28.8%と最も多くなっています。一方、30,000円~50,000円のプレゼントを贈る人が11.5%と、20代の3.3%に比べて急増しています。近々結婚する、出産の予定があるなどの場合は、特別なプレゼントを検討しておくのがおすすめです。
40代は30代と同傾向も、50,000円以上の品を贈る人も
40代は、恋人や夫婦間、自分の子ども、友人など、プレゼントの対象が多くなるのが特徴です。そのため、贈る相手に合わせて予算を決める必要があるでしょう。
40代のパートナーに贈るプレゼントは、30代と同程度と考えられます。しかし、50,000円以上が9.1%となっているため、高価なプレゼントを検討し始めるタイミングともいえるでしょう。
50代は20,000円以上が約40%を占める
楽天インサイト株式会社「クリスマスに関する調査(2019年)」内のデータ「今年のクリスマスは誰と過ごす予定か」、「今年のクリスマスに贈りたいプレゼント」によると、50代は子どもと過ごす人が減少し、ホテル・旅館の宿泊をプレゼントに選ぶ人が40代よりも増えているようです。また、上司や友人には相手に気を遣わせない程度の金額でプレゼントを選ぶ人が多いようです。
50代のパートナーに贈るプレゼントは、50,000円以上が10.4%もあります。また、「今年のクリスマスに贈りたいプレゼント」のデータで腕時計を贈る人が増加していることから、実用性のある高級なプレゼントを選ぶ人が多いと考えられます。
60代以降はパートナー以外に予算を割り当てるケースも増加
60代になると、結婚した子どもとそのパートナー、孫を含めた家族全員でクリスマスを過ごすと考えられます。楽天インサイト株式会社「クリスマスに関する調査(2019年)」内のデータ「今年のクリスマスにプレゼントをもらう予定の相手/贈る予定の相手」によると、子どもや孫に贈る60代の人が多くなっています。
60代のパートナーに贈るプレゼントは、20,000円~30,000円が25%です。同調査内では「今年のクリスマスに贈りたいプレゼント」として食事、財布、食品、花など、多様なアイテムが挙げられています。これは、60代の年代では相手の好みや欲しいものがはっきりと分かっていることを示しており、そのような個別の好みに合わせたギフト選びが重要です。
クリスマスプレゼントを贈る相手別の相場
同年代でも、相手との関係によってクリスマスプレゼントの内容は変わります。年齢は違っても、社会人で同じ仕事仲間なら対等の関係ということもあるでしょう。
ここでは主に楽天インサイト株式会社の「クリスマスに関する調査(2019年)」を参考に、相手ごとのクリスマスプレゼントの相場について解説します。
参考元:楽天インサイト株式会社「クリスマスに関する調査(2019年)」
子どもには4,000円~6,000円台が相場
ここでは同じ家庭環境にあり、サンタクロースを信じている小学生までを「子ども」として考えます。子ども・孫のクリスマスプレゼントの予算は4,000円~5,000円が21.4%と多いですが、ばらつきがあるため年齢で変わると考えてください。
ARINAのアンケート調査「クリスマスプレゼントの平均予算」によれば、3歳から6歳までは4,629円、小学生低学年は5,223円です。小学生高学年になると平均6,537円になります。これは、年齢が上がるとゲームソフトなどの高額品が選ばれるようになるためです。
参考元:ARINA株式会社(おうち教材の森)「インターネット調査」
友人の場合、同性なら3,000円が相場
調査データでは、同性の友人と異性の友人で項目を分けています。同性の友人では3,000円未満だけで54.5%を占めているのに対し、異性の友人になると1,000円~20,000円まで分散しています。
これは、友達以上・恋人未満という微妙な関係が表れている結果でしょう。異性であっても同性の友人と同じ感覚で接している相手には、金額が低い可能性があります。
同僚なら1,000円台、取引先の場合は高額な場合も
調査データでは42.9%が1,000円未満となっていますが、これはビジネス円滑化のための必要経費や義理が含まれるからです。金額からプレゼントの内容も、お菓子や小物類など簡単なものであることがわかります。
同じ仕事関係でも、取引先や上司は少し違うニュアンスになるでしょう。調査データからは相場について読み取れませんが、50,000円以上が14.3%あるのはお得意様か上司の可能性があります。
恋人の場合は7,500円~30,000円が相場
彼氏・彼女にとって、クリスマスは最高に盛り上がるイベントです。調査データでは、恋人関係の割合が高いと考えられる20代・30代も、その上の世代と全体の傾向は変わりません。相手に対する想いも金額に影響するため、恋人へのクリスマスプレゼントは7,500円~30,000円が相場となるのです。
恋人よりも夫婦の割合が高くなるのは、40代以上と考えられるでしょう。40代・50代の平均予算を見ると、10,000円~20,000円が多くなっています。
60代になると、20,000円~30,000円の割合が高くなります。この年代の場合、子どもは社会人となり、夫婦が一緒に過ごす時間が多くなる時期です。クリスマスプレゼントも、あまり世間の相場を気にせず思い切った使い方ができるようになると考えられます。
クリスマスプレゼントを用意する際の注意点
喜んでもらえると贈る側もうれしいクリスマスプレゼントですが、うっかり相手を困らせるものを選んでいるケースもあります。そこで、プレゼントの選び方や贈ってはいけないもの・注意すべき点についてまとめました。
クリスマスプレゼントを選ぶコツ
プレゼントを選ぶ際は、先に予算を決めると考えやすくなります。価格が判断基準の一つになり、迷うことがなくなるからです。特に好みなどがわからない場合は、相手との関係を考えて予算を絞り込んでいくと良いでしょう。
予算は贈る相手の年代にも注意する必要があります。例えば、価値がわからない小学生に高価なブランド品をプレゼントしても、それは贈る側の独りよがりです。年代で金銭感覚に違いがあることを心得ておきましょう。
避けるべきクリスマスプレゼント
プレゼントの中にも、贈るのにふさわしくないものがあります。知らずに失敗してしまうことがないように、プレゼント選びが不安な場合はぜひ参考にしてみてください。
年齢に合わないもの
相手のことをわかっているはずなのに、年齢にそぐわないものを贈ってしまうことがあります。有名メーカー化粧品やブランド小物などは名が通っているので安心しがちですが、相手の年齢に合わないケースがあるのです。
また、年齢以外にも好みや肌に合わないといったことも考えられるため、慎重に選びましょう。リクエストがあれば別ですが、あまり相手のことを知らない場合は年齢に関わるプレゼントは避けたほうが無難です。
縁起が良くないもの
「縁を切る」ことが連想される刃物や言葉の語呂で「苦(9)」「死(4)」が入っている櫛(くし)、手切れを意味するハンカチは贈りもののタブーとされています。あまり神経質になりすぎる必要はないですが、縁起が良くないものは避けましょう。
意外な落とし穴が「花」です。花言葉を調べずにプレゼントをすると、誤解されることがあります。例えば、クリスマスローズには「追憶」「慰め」の他に「中傷」というネガティブな花言葉が含まれます。
下着類・履物
下着や履物類は、特に目上の人へのプレゼントとして良くないとされています。下着・肌着は「下」につけるという意味合いがあり、靴・靴下なども「踏みつける・足蹴にする」というイメージが連想されるからです。
また、下着には生活に困っている人に贈るものとされており、「もっと良いものを身につけて」というメッセージになる可能性があります。相手が不快に感じるおそれがあるプレゼントは、できるだけ避けましょう。
現金
何をあげて良いかわからない場合でも、現金はおすすめできません。特に、目上の人に結婚や葬儀以外で現金を渡すのは失礼とされています。子どもには現金を渡すほうが早いという考え方もありますが、プレゼントとしては印象に残りにくいでしょう。
クリスマスは、1年の中でも大きなイベントの一つです。もらう側だけでなく、贈る側にとっても、あれこれ悩むのは楽しい時間になります。現金ではなく、ぜひ思い出に残るものを探してみてください。
クリスマスプレゼントを用意するタイミング
クリスマスプレゼントを用意するタイミングは、12月に入ってからでも問題ありません。しかし、人気商品や限定商品の場合はすぐに売り切れてしまう可能性があります。贈りたいプレゼントが決まったのであれば、できるだけ早めに購入しておきましょう。
また、急な出費に困らないように手持ちのお金も余裕をもって用意しておきましょう。西日本シティ銀行では、もしもの備えとして来店不要・アプリ完結のNCBアプリ カードローンを準備しています。クリスマスを楽しく過ごすために利用を検討してみてください。
まとめ
クリスマスプレゼントは考えれば考えるほど迷ってしまいます。まずは今回紹介した年齢別プレゼントの相場を参考に、予算を決めてみましょう。
タブーな贈りものは避ける必要がありますが、相手のことを考えて素直な気持ちで選べば、きっと満足してもらえるプレゼントとなるでしょう。
髙井美智彦
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大学卒業後、システムエンジニアを経て通信機器商社の経営戦略室で新規事業の立ち上げに参画。退社後はシステム会社の代表取締役に就任し、パソコン通信サービスを展開。1996年に著書『わかる!イントラネット』執筆後はフリーランスとして活動。事業経験とFP資格を活かしビジネス系ライターとして複数メディアで執筆中。