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コミュニケーション能力の高い人には共通点がある!6つの特徴と鍛え方

コミュニケーション能力の高い人の共通点&6つの特徴|Go!Go!ワンク(ゴーゴーワンク)

コミュニケーション能力を向上したい場合、どのようなことに配慮すればよいのでしょうか?実はコミュニケーション能力の高い人には共通点があると考えられます。この記事ではコミュニケーション能力が高い人の特徴と鍛え方を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

コミュニケーション能力の高い人の共通点&6つの特徴

1.傾聴のスキルが高い

コミュニケーション能力が高い人は傾聴のスキルが高いと考えられます。傾聴とは、相手の話を上辺で「聞く」 のではなく、共感的に「聴く」ことを指します。

私は上級心理カウンセラーの有資格者なのですが、心理学的に人間には自分のことを認めてもらいたいという「承認欲求」があります。そして、承認欲求は話すことで満たされます。つまり、傾聴してくれる相手は、話し手にとって承認欲求を満たしてくれる存在と考えられます。

いくら話し方が上手かったとしても、話をきちんと聞かなければ相手にとってストレスになりかねません。自分のことを一方的に話すことよりも「共感的に聴くこと」が重要といえるでしょう。

相手が話しやすい雰囲気を作るのが得意

傾聴ができる人は、相手が話しやすい雰囲気を作るのが得意です。たとえば、自分が一所懸命に話しているとき、相手がこわばった顔をしていたり、興味がなさそうだったりして焦ってしまった経験はありませんか?反対に、相手が穏やかな笑顔で聞いてくれていると、安心感があり話しやすくなった経験はありませんか?

傾聴スキルの向上には、相手が話しやすい雰囲気作りを心かけることが大切といえます。

相槌のタイミングが的確

傾聴が得意な人は、相槌のタイミングが的確という傾向があります。

相槌のタイミングがずれるのは、相手が話している間に自分が話すことを考えているからといえるでしょう。顧客が話している最中に商談の持っていき方や次の提案の仕方を考えてしまうと、このような現象が生じると考えられます。

改善するためには、相手の話に意識を集中させて、理解しながら話を聞くことが大切です。そうすることで、自然と的確なタイミングで相槌を打てるでしょう。

2.「伝わるかどうか」を意識している

コミュニケーション能力が高いかどうかは、必ずしもおしゃべりのうまさだけではなく、身振り手振りなど話し方以外の工夫を意識しているかも大切といえます。

「伝える」だけではなく、「伝わる」かに重きを置く

印象に残っているエピソードがあります。以前、私が京都の観光ガイド会社の代表に話を伺った際のことです。

慣れていないガイドは「話す」ことに意識が集中しがちだそうです。一方、慣れたガイドは「伝える」ことに意識を向けているそうです。しかし、それだけでは良いガイドとはいえず、相手に「伝わる」、つまり相手がきちんと理解できるかどうかまで意識できるガイドが良いガイドとのことでした。コミュニケーションには必ず相手がいますので、相手に寄り添った話し方が重要と言えるでしょう。

身振り手振りなど総合的な工夫を意識する

相手に「伝わる」ようにするためには、話し方のうまさだけでなく資料のわかりやすさ、フリップの見やすさ、身振り手振りなど総合的な工夫が必要です。どれだけ上手に話しても、伝えようとしても、相手に伝わらなければ意味がありません。コミュニケーションは「伝わって初めて成立する」と考えておきましょう。

3.向上心・学ぶ姿勢が強い

人それぞれ経験したことや学んできたことは異なるため、コミュニケーションは相手の知見が得られるきっかけとなります。どんな相手でも、あなたが知らないことを知っていたり、あなたが未経験のことをたくさん経験したりしているでしょう。知識を得ることへの向上心を持ち、相手から学ぶ姿勢でいれば、コミュニケーションは自然に発生するといえます。 

相手に興味を持っている

相手に興味があれば、さまざまな質問が出てくるのではないでしょうか。

興味がある相手とは質問と回答のキャッチボールがスムーズになり、自然にコミュニケーションが発展していくと考えられます。しかし、興味がない相手であれば質問が湧きにくく、何を話そうかと困ってしまうかもしれません。

自分の知らない学びを相手から引き出したり、相手の生い立ちに関心を向けたり、相手への興味を持って会話に臨むことが大切といえるでしょう。

4.あらかじめ話すネタを用意している

コミュニケーション能力が高い人は、必ずしも当意即妙な会話をしているわけではないようです。会話の内容について事前に入念な準備をしている傾向が見られます。

あらかじめ話す内容を用意していれば、何を話せばよいかわからなくなる心配を回避できるでしょう。誰かと会う前に相手にふさわしいネタを準備したり、誰にでも共通で使えるネタをストックしておいたりするのがおすすめです。新聞や雑学本、SNSなどでネタを集めておくのもよいでしょう。

5.相手の尊厳を大切にしている

相手の尊厳を大切にしていることも、コミュニケーション能力が高い人の特徴といえます。

以前あるテレビ番組で、精神科医が特集されていました。精神科医は心理学に知見のあるコミュニケーションのプロです。相手を無下に否定せず、相手を尊重することが対人関係で重要だと述べており、それを実現するために相手の尊厳を大切にすべきとのことでした。

上辺の優しさではなく、相手を思いやって尊重することを意識すれば、相手目線に立った深いコミュニケーションが成立するといえるでしょう。

6.冗談がうまい

冗談が上手な人もコミュニケーション能力が高いと考えられます。

言いにくいことを冗談交じりに伝えれば、相手との雰囲気を壊さずに主張ができるでしょう。また、シリアスな場面や緊張が走る場面でも、雰囲気を和ませる効果が期待できます。

過去の経験から実感できる人も多いかもしれませんが、冗談を適切に活用することで円滑なコミュニケーションが図りやすくなるといえるでしょう。

コミュニケーション能力を鍛えるマインドセット

コミュニケーション能力を鍛えるマインドセット|Go!Go!ワンク(ゴーゴーワンク)

相手の良いところをピックアップする

苦手な相手とのコミュニケーションにも有効

コミュニケーションでは、相手の良いところを見るように心がけることが大切です。嫌な部分を見るのではなく、良いところだけをピックアップすることは、苦手な相手と円滑にコミュニケーションを図るためにも効果的な方法といえます。

自身の成長につながる「ミラーニューロン」効果

人間の脳には「ミラーニューロン」という効果が働き、アクビが移るように相手の感情や思考が移るとされています。つまり、相手の良いところを見ようと心がけていれば、相手の感情や思考を自身に取り込むことができると考えられます。人と接点が増えることは自身の成長につながるといえるので、コミュニケーションの際はぜひ意識してみましょう。

「自分はコミュニケーション能力が高い」と思い込む

心理学における「役割性格」

「自分はコミュニケーション能力が高いという思い込み」も大切です。なぜなら、心理学には「役割性格」というものがあります。細かく指示されずとも、それぞれの役割にふさわしい性格に自身が馴染んでいくということです。

たとえば、電車のアナウンスは標準語でよいものですが、あえて独特のアナウンスをしていることもあります。ホテルで働く人からはエレガントな雰囲気を、居酒屋で働く人からは活気のある雰囲気を感じることもあるでしょう。この「役割性格」を利用し、「自分はコミュニケーション能力が高い」と思い込むことで、心理的な面から能力アップが期待できると考えられます。

コミュニケーション能力が高い人の真似をする

心理学における「モデリング」

「モデリング」という心理手法もあります。「モデリング」とはお手本となる人の動作や行動を真似する方法で、人の成長に大きな影響を及ぼすとされています。コミュニケーション能力が高い人を見つけ、その人の言動を真似すれば、「ミラーニューロン」や「役割性格」も相まって能力アップが期待できるでしょう。

コミュニケーションの技術を高める方法

コミュニケーションの技術を高める方法|Go!Go!ワンク(ゴーゴーワンク)

親密度が上がるコミュニケーション技法「ペーシング」

コミュニケーションスキルを高められるNLP(神経言語プログラミング)

コミュニケーションスキルを高められるノウハウとして、NLP(神経言語プログラミング)というものがあります。書店やオンラインストアで検索すると、多くの書籍が出版されていることがわかります。NLPは、コミュニケーションや能力開発、心理療法にアプローチするノウハウで、実践心理学と呼ばれることもあります。

「ペーシング」で相手のペースに合わせる

そのNLPのテクニックに「ペーシング」というものがあります。会話の速度や歩く速度、呼吸などを合わせることで、相手の無意識に働きかけるというものです。コミュニケーションにおいて相手にペースを合わせることは、親密度が上がりやすいとされています。初対面の相手にも有効といえるので、試してみるとよいでしょう。

仕事でもプライベートでも役立つ「バックトラッキング」

無意識に「仲間」という印象を与える

「バックトラッキング」とは、一言でいうと「オウム返し」です。相手の言葉をオウム返しすることにより、無意識的に仲間だと思わせる方法です。

相手「納期がタイトだから、大急ぎで見積もりが欲しい」

あなた「納期がタイトなんですね。承知しました。大急ぎで見積もりを出します」

という風に、さり気なく相手の言葉をオウム返ししましょう。

オウム返しの使いすぎには注意

「バックトラッキング」は仕事の場面だけでなく、プライベートでも役立つといえます。ただし、やりすぎて相手に気づかれてしまうと逆効果ですので注意しましょう。

嫌われる確率が低い反論方法「イエスバット」

意見を受け入れてから反対意見を述べる

「イエスバット(Yes, but...)」とは、相手に嫌悪感を持たれにくい反論方法です。相手の意見を一旦「イエス(Yes)」と受け入れてから「バット(but...)」と返す手法です。

相手に「不快」を感じさせにくい

人間の脳には感情を司る「扁桃核(へんとうかく)」という部位があり、ここは「快」か「不快」のいずれかの状態となります。いきなり「でも」「違います」などと返してしまうと、相手の扁桃核が「不快」状態になります。しかし、一旦受け入れてから返す場合は相手の扁桃核が「不快」となりにくいため、「イエスバット」は有効と考えられています。

たとえば、「ランチは何にする?イタリアンはどう?」などと言われたときに反対の意見を述べたい場合は、「イタリアンもいいね。でも、今日は和食だとうれしいな」という風に返すのがよいでしょう。

結論を言うタイミングを使い分ける

結論を前にするとわかりやすく、結論をあとにすると説得力が増す

結論から先に話すのか、結論はあとに話すのかといった使い分けも重要です。

一般的なコミュニケーション技法では、結論から話しましょうと教わる傾向にあります。確かに、結論から先に話した方が利き手はわかりやすいですし、論点がブレにくいといえます。

しかし、説得力を求める場合には結論はあとにした方がよいと考えられます。なぜなら、心理学的には結論をあとに置いた方が、説得力が増すとされているからです。コンパクトに話し、わかりやすさを伝える場合には結論から、説得力を上げたいときには結論はあとに持っていきましょう。

反面教師の参考にすべき、コミュニケーション能力が低い人の特徴

反面教師の参考にすべき、コミュニケーション能力が低い人の特徴|Go!Go!ワンク(ゴーゴーワンク)

人の話を最後まで聞かない

コミュニケーションが成立しにくい

人の話を最後まで聞かないと、コミュニケーションが成立しにくくなるでしょう。相手が結論を最後に置いている場合には、早とちりしてしまったり、ピント外れの議論になってしまったりすることも考えられます。

相手にフラストレーションを与えることも

相手の話を遮ったり、相手の話に被せたりして人の話を取ってしまうような行為は、相手の承認欲求を満たせず、フラストレーションを与えることになりかねません。対策として、相手の話をすべて聞いてから話すように心がけましょう。

相手の話を咀嚼しない

感情論に走ってしまう可能性がある

話は最後まで聞くものの、咀嚼(そしゃく)しないまま返事をしてしまっては意味がないといえます。相手が話した意味を理解してから反論すべきところを、表現の揚げ足を取ったり、言葉のあやに対して過剰に反応したりするケースが考えられます。

相手が言いたいことは何か、論点は何かを理解してから返事をしないと、会話の中身ではなく、「言い方が悪い」などの感情論に陥りかねません。

生返事が多い

相手の話を咀嚼せずに会話すると、生返事が多くなることもあるでしょう。しかし、人間には暗黙知(あんもくち)というものがあり、相手が生返事に気付いていることもあるため注意が必要です。

暗黙知の例として、タクシーの運転手が反対車線に立つ人を見て、手を上げていないのに乗車すると察知するようなケースが挙げられます。このように根拠がない直感が成立することを暗黙知といいますが、これは経験値が成せる技ともいえます。

人は幼いころから会話を繰り返すわけですから、会話に対する経験は豊富といえます。そのため、生返事には暗黙知が働き、相手に分かってしまいやすいと考えられるのです。

一度に複数の論点を投げかける

会話はキャッチボールですから、論点の中でボールを投げ合わなければなりません。しかし、一度に複数の論点を投げられることは、キャッチボールで同時に複数のボールを投げられるようなものです。当然、受け手は大変ですし、どのボールを投げ返せばよいのかわからなくなるでしょう。連続で質問する人も同様で、相手が質問を覚えておくのも大変ですから、1問1答でキャッチボールするように心がけましょう。

主語を省いて話をする

主語のない話し方は内容を読み取りにくい

主語を省いた話し方は、相手にとって内容がわかりにくいといえます。たとえば、「彼氏と映画を見に行ったんだけど、途中からずっと泣いてたの」という話を例に考えてみます。このように主語を省いた話し方では、彼氏が泣いていたのか、話している本人が泣いていたのか伝わりにくいでしょう。

続いて、上記の文章に主語を追加してみます。「彼氏と映画を見に行ったんだけど、途中から私はずっと泣いてたの」と主語を省かずに話すことで、内容が明確になり、相手にもわかりやすく伝えられるでしょう。

まとめ

コミュニケーション能力が高い人は、「傾聴」のスキルが高いことや、「伝わるかどうか」を意識しているなどの共通点があるといえます。コミュニケーション能力を高めるために、まずは共通点を参考にしてみましょう。

また、具体的にスキルを高めるには、相手の良いところを見るなどのマインドセットや「ペーシング」、「バックトラッキング」などの技術的手法があります。コミュニケーションの達人を目指している人は、これらの手法を実践してみるのもおすすめです。

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