米大統領選挙の中で歴史的高値をつけた日経平均のこれまで。

米大統領選挙と歴史的高値の日経平均

米大統領選挙と歴史的高値の日経平均

 4年ごとの米国大統領選挙は今回、記録と記憶に残る大接戦(大混戦?)となりました。投票率はこの100年間で最高となり、バイデン氏の得票数も過去最高となりました。一方で、敗れたトランプ大統領の得票数も共和党候補としては過去最高の7,100万票超えで、根強い人気を物語り接戦の要因となりました。今後は次第に政権移行やバイデン大統領の政策遂行に焦点が移ります。地球環境や人種問題・国際融和に配慮した政策は世界から支持を集めそうですが、組閣人事次第では、経済等の面で日本に対して厳しい姿勢を取る面もあるかもしれません。

日米の報道が米大統領選一色となるなかで、金融市場は急激にリスクオンの方向に動き、特に日本株はコロナ禍にも関わらず、この3年間強い上値抵抗線となってきた日経平均24,270円の水準をあっさり上回り29年ぶりの高値をつけました。歴史的な視点で日経平均をみると、戦後日本の株式市場は3つの局面に分けられます。東証が再開された1949年から1989年までの40年間は、最後が昭和バブルの高値38,915円となり、日本の高度経済成長を背景にした長期上昇局面でした。その後バブル崩壊やデフレを背景とした2009年の安値までの20年間の下落局面がありました。しかし、2009年のリーマンショックでの安値7,054円の後は上昇に転じ、今回上値抵抗線をブレイクしたことで、新しい長期上昇局面入りが確認されたといえます。

今回の上昇は昭和の上昇局面のように、日本全体が潤い、ほとんどの上場企業の株価が上昇するのではなく、『コロナ禍でもコロナ後でも成長可能な企業の株価が高く評価される』、という点でバブルとは明確に異なっています。コロナ禍で世界や社会の様相が変化する中で、株式市場での評価の仕方も大きく変化し、これまで現状維持を続けた日本企業にも、親子上場廃止や大型M&Aなど変化の胎動はあります。日本の株式市場に強気な投資家は少数派ですが、意外にその少数派に加われば大きなメリットが得られるのではないかと思っています。

FM福岡で毎日放送中!「トゥデイズ マーケット インフォメーション」

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最後に私が毎日マーケットについてコメントをしている、FM福岡の放送内容を紹介いたします。

日米株式市場はファイザーのワクチン開発のニュースで急騰しています。ワクチンは社会と市場のゲームチェンジャーになると何度か話しましたが、やっと実用化の時期が近づいていますし、それは東京五輪開催やマスクなしの生活に繋がる最初の第1歩になりそうです。株式市場は日経平均25,000円を付け短期的には上昇スピードが速すぎで調整もありそうですが、何よりも人類がコロナを克服する時が近づいているのを喜びましょう。(11月10日放送分)

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