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定期預金の金利を徹底解説!計算方法やメリット・増やし方も知っておこう

公開日 2025.12.30

定期預金は普通預金よりも金利が高く、着実に資産を増やせる金融商品です。手数料もなく安全性が高い点が魅力ですが、金利や利息については詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか。

今回は、定期預金における金利の計算や注意点などを解説します。また、福岡で賢くお金を増やす手段の一つとして、西日本シティ銀行の定期預金シミュレーションに触れ、実際にどれくらい利息が受け取れるのかイメージできるように解説します。定期預金を検討中の人はぜひ参考にしてみてください。

定期預金とは?普通預金との違い

定期預金の金利を徹底解説!計算方法やメリット・増やし方も知っておこう

今、給与振込口座に、お金をなんとなく眠らせていませんか?もし手元の資金に余裕があるなら、普通預金よりも金利面でメリットがある定期預金を始めてみるのもお金を増やす手段の一つです。ここでは定期預金の仕組みや普通預金との違い、使い分け方など基礎知識について紹介します。

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定期預金の仕組み

定期預金とは、あらかじめ預けておく期間を指定する預金です。期間は金融機関によって異なりますが、1か月のみといった短いものから、10年指定できる長いものまであります。

定期預金は原則的に満期日まで預金の引き出しができませんが、その代わり普通預金より金利が高く設定されているのが特徴です。ゆうちょ銀行や農業協同組合(JA)などでは定期貯金と呼ぶこともありますが、基本的な仕組みは変わりません。

普通預金との違いと使い分け方

普通預金と定期預金の大きな違いは、預入期間の有無です。普通預金は期間の定めがなく、預入や引出しが自由にできます。一方、定期預金は中途解約をしないと指定期間の途中で引出しができません。

定期預金は引出しが制限されている分、普通預金より金利が高く設定されます。すぐに使う予定がないお金は定期預金、日常生活で必要となるお金は普通預金といった使い分けをするのがよいでしょう。

銀行や信用金庫など金融機関による特徴の違い

どの金融機関でも定期預金の基本的な仕組みは変わりません。ただし、金利水準については同じ預入期間・金額でも金融機関により異なる場合があるので、注意が必要です。また、キャンペーンなど特定の条件で高い金利が適用されることもあります。

銀行は個人から大企業まで顧客対象が幅広く、信用金庫は地域密着型で小規模企業とも多く取引をしています。そうした特徴の違いは定期預金のボーナス金利やキャンペーン内容にも反映され、比較検討する際に注目したいポイントです。

定期預金の金利の基本を理解しよう

金利や利息は定期預金でよく聞く言葉ですが、違いがわからないという人も少なくありません。そこで、金利と利息の関係や金利の決まり方など、金利の基礎について解説します。

金利とは?利息の付き方をやさしく解説

金利とは、借りたお金に対して支払う利息の割合のことです。定期預金においては、預けた金額に対して受け取れる利息の割合を意味します。つまり、金利が高い定期預金はお金が増えやすくなるということです。

利息の付き方には「単利」と「複利」の2種類があります。単利は、預け入れた元本にだけ利息がつきます。一方、複利は元本と前回受け取った利息の合計額に対して、次の利息を計算する仕組みです。

定期預金の金利はどう決まる?

定期預金の金利は、日銀の政策金利や市場金利の動向に応じて、各金融機関が決定します。国の景気をコントロールするための政策金利が上がると、金融機関同士が取引する際の市場金利全般も上昇すると考えてよいでしょう。

市場金利が上がることでのマイナス面は、ローンなどお金を借りるコストが高くなることです。その一方で、預金金利も上昇するため定期預金などの利息が増えることになります。こうした金利の仕組みを理解しておくことは、定期預金を始めるにあたって重要です。

税引後の利息の受け取り方

定期預金の預金利息には税金がかかりますが、受け取る際に特別な手続きは必要ありません。定期預金が満期を迎えると、金融機関は利息を計算して源泉徴収するからです。利息として入金されるのは税引後の金額ということになります。

なお、預金利息に対する税率は20.315%です(復興特別所得税0.315%含む)。税引前の利息で満期の受取額を計算していると、思ったよりお金が増えていないことになるので注意しましょう。

定期預金の金利を計算してみよう

投資と比べると安定性に優れる定期預金ですが、収益性はそれほど高くありません。そのため、定期預金を選ぶ際は金利や利息計算が重要です。ここでは基本的な計算方法や利息を増やすためのポイントについて解説します。

金利計算の基本式

定期預金の金利から利息を計算する基本式は以下のとおりです。元本とは預けたお金のことで、これに金利と預入期間を掛けたものが利息になります。

利息=元本(元金)×金利×期間

例えば、100万円を年0.5%の金利で1年預けると、利息は100万円×0.5%×1年=5,000円となります。この計算は単利の場合ですが、複利(半年)での計算になると少し複雑です。

複利計算(半年複利)の例

前半:100万円×0.5%×1/2(半年)=2,500円
後半:100万2,500円×0.5%×1/2(半年)=2,506円(小数点以下切り捨て)
合計利息:2,500円+2,506円=5,006円

短期間でも利息はわずかに複利のほうが多くなります。

税引後の受取額シミュレーション

定期預金には税金がかかりますが、課税対象は利息のみで元本にはかかりません。税率は20.315%です。その内訳は所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%となっています。

元本100万円を0.5%の金利(単利)で定期預金に1年預けた場合、利息は5,000円です。税金は「5,000円×20.315%=1,015円」となりますので、税引後の受取額は「100万円+5,000円-1,015円=100万3,985円」となります。

利息を増やすコツ

金利は利息の割合を意味します。したがって、利息を増やすために必要なのは、金融機関の公式ページで定期預金の金利をチェックし、少しでも高いところを選ぶことです。その際は金利優遇キャンペーンなどの情報も確認しましょう。

また、長期的に受取額を増やしたい場合は、定期預金の満期取り扱いで元利自動継続を選択してください。これは、満期時に税引後利息を元本に加えて同一の定期預金を自動的に継続するもので、複利効果が得られるからです。

定期預金のメリットと注意点

ここでは、安定した貯蓄ができる定期預金のメリットと、始める前に確認しておきたい注意点について解説します。安全性の高さは魅力ですが、特徴を正しく理解して活用することが大切です。

元本保証で安心して預けられる

定期預金は満期まで保有し続けていれば、原則的に元本が減ることはありません。また、銀行預金には預金保険制度(ペイオフ)といって、万が一金融機関が破綻した場合でも元本1,000万円までと破綻日までの利息が保証される仕組みがあります。

定期預金もこの制度の対象となっていますので、1金融機関に預けている金額が1,000万円を超えなければ元本割れのリスクはありません。元本保証がある安心感は、株式投資や投資信託などと異なる定期預金のメリットです。

自動継続で手間がかからない

定期預金は満期時の取り扱い方法として、自動解約か自動継続を選択できます。自動継続には、元利自動継続と元金自動継続の2種類があります。

  • 元利自動継続:元金と利息を合算した金額を再度定期預金に預ける
  • 元金自動継続:満期時の利息は普通預金へ入金し、元金のみを再度預ける

どちらも手続き不要で継続できるため、手間をかけずに預金を続けたい方に向いています。

中途解約すると金利が下がる点に注意

定期預金は満期まで継続していれば契約時の金利で利息を受け取れますが、中途解約する場合は注意してください。中途解約は契約に反することとなり、適用される金利が下がってしまうからです。

元本割れすることはありませんが、予定していた利息を受け取れなくなる可能性があるため、定期預金には「当面使う予定のない資金」を預けることが重要です。

定期預金の金利相場と最近の傾向

定期預金の金利は各金融機関で設定しています。そこで、銀行によって金利にどの程度の差があるのかを調査しました。また、金利上昇面での預入タイミングについても解説していますので、参考にしてみてください。

大手銀行と地方銀行の金利を比較

以下は、1年もの定期預金の標準金利(税引前) を比較した表です。表のとおり、大手銀行と地方銀行の金利に大きな差はなく、いずれも0.275%となっています。また、預入金額が100万円・300万円・1,000万円以上の場合でも金利は同じです。

大手銀行の金利例 ※2025年12月26日調べ

銀行名

300万円未満の標準金利

300万円以上1,000万円未満の標準金利

1,000万円以上の標準金利

三井住友銀行(2025年12月4日現在)

0.275%

0.275%

0.275%

三菱UFJ銀行(2025年12月12日現在)

0.275%

0.275%

0.275%

みずほ銀行(2025年12月1日現在)

0.275%

0.275%

0.275%

地方銀行の金利例 ※2025年12月26日調べ

銀行名

300万円未満の標準金利

300万円以上1,000万円未満の標準金利

1,000万円以上の標準金利

横浜銀行(2025年12月1日現在)

0.275%

0.275%

0.275%

千葉銀行

0.275%

0.275%

0.275%

静岡銀行(2025年12月1日現在)

0.275%

0.275%

0.275%

大手銀行と地方銀行の標準金利は横並びの状況ですが、地方銀行では特色のあるプランやキャンペーンが設定されるケースが多く見られます。

ネット銀行の高金利商品に注目

ネット銀行は実店舗を持たないことで運営コストを抑え、その分を金利に反映しているのが大きな特徴です。

以下は、代表的なネット銀行の1年もの定期預金の金利例です。※2025年12月26日調べ

SBI銀行

0.8%

ソニー銀行

0.9%

auじぶん銀行

0.4%

ネット銀行の金利はさまざまですが、預入金額による差はありません。高金利の場合、独自のキャンペーンやお得プランの可能性があります。期間限定ということもありますので、定期預金の検討時に必ず最新情報を確認してください。

また、ネット銀行は金利が高い反面、いざという時に直接相談することは難しい場合が多いです。
一方、窓口のある銀行の場合、直接相談することができます。地元の銀行の場合は、自宅からアクセスの良い場所に支店があることが多いのもポイントです。

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金利上昇局面での預入タイミングの考え方

金利が上昇局面にある場合、変動金利型定期預金(一定期間ごとに金利が見直される商品) を選ぶことでメリットを得られる可能性があります。変動金利は金融機関によって見直し頻度が異なりますが、6か月ごとの見直しが一般的です。ただし、将来的に必ず金利が上がり続けるとは限らないため、市場状況や金利動向を見極めることが大切です。

また、通常の定期預金を利用する場合でも、現在の金利が低く、今後上昇が見込まれる状況であれば、預け入れのタイミングを慎重に検討する選択肢もあります。

定期預金を賢く活用するコツ

定期預金にはさまざまな種類があり、目的に応じて自由に選べます。また、利用方法によって効率のよい資産形成も可能です。ここでは、定期預金の上手な活用方法やコツについて紹介します。

少額でも始めやすい預入方法

まとまったお金がなくても、定期預金を始めることは可能です。長くかかってもよいので、できるだけ手間をかけず着実に貯蓄を増やしたい場合は、自動積立定期預金をおすすめします。

自動積立定期預金であれば、普通預金口座から毎月指定した日に一定額を定期預金に振り替えられるからです。給与口座から天引きされるように設定しておけば、満期まで手続き不要で自動的に貯蓄ができます。

複数口座・複数期間での分散預入

定期預金は教育資金の確保や老後の備えなど、さまざまな目的に活用されます。資金が必要となる時期はそれぞれ異なりますので、目的別に複数の口座に分けて定期預金を組むと効率的です。

例えば、子どもが大学へ進学する場合、福岡県内でも一人暮らしが必要になることも想定されます。その際の資金として定期預金は有効活用できます。

また、1年・3年・5年など預入期間を選べるため、複数期間に分けて満期をずらすことで資金を確保しやすくなります。さらに預け入れ時期を分散させておけば、将来の金利変動リスクを軽減することも可能です。

キャンペーンやボーナス金利を活用する

定期預金を扱う各金融機関では基準となる金利は同じでも、キャンペーンやボーナス金利などでお得になる時期があります。定期預金を始める際に注意したいのは、そうした情報を逃さないことです。

日銀のマイナス金利政策は解除されましたが、定期預金の金利はまだ高いとはいえない状況です。金利変動は満期時の受取額に関わる重要な部分ですので、常にアンテナを張っておくことを心がけましょう。

西日本シティ銀行の定期預金のシミュレーション例

ここでは、西日本シティ銀行が提供している定期預金「スーパー定期」の商品概要をもとに、シミュレーション例をまとめました。実際に定期預金を利用するとどれくらい増えるのかチェックしてみてください。

預入金額・期間別の利息比較シミュレーション

預入金額や預入期間により定期預金の利息がどのくらい変わるのかを表にしました。以下の利息計算の基本式で計算しています。なお、金利は西日本シティ銀行の店頭表示の利率(2025年11月17日現在)を採用し、税率は20.315%想定です。

預入期間が1年以上の場合(単利)

税引前:利息=預入金額×年利×預入期間(年)
税引後:利息=預入金額×年利×預入期間(年)× (1 - 税率)

預入期間が1年に満たない場合(単利)

税引前:元金 × 年利 × (預入日数 / 365)
税引後:元金 × 年利 × (預入日数 / 365)× (1 - 税率)

商品名

預入金額

期間

金利

税引前利息

税引後利息

スーパー定期

100万円

1年

0.275%

2,750円

2,191円

スーパー定期300

300万円

1年

0.275%

8,250円

6,574円

大口定期

1,000万円

1年

0.275%

27,500円

21,913円

 

商品名

預入金額

期間

金利

税引前利息

税引後利息

スーパー定期

 

 

 

 

 

 

100万円

1か月(30日)

0.250%

205円

163円

100万円

3か月(90日)

0.250%

616円

491円

100万円

6か月(180日)

0.250%

1,233円

982円

100万円

1年

0.275%

2,750円

2,191円

100万円

3年

0.350%

10,500円

8,366円

100万円

5年

0.400%

20,000円

15,937円

100万円

10年

0.500%

50,000円

39,482円

税引後にどれだけ増える? 実際の計算例

西日本シティ銀行の定期預金は、預入金額によって「スーパー定期」「スーパー定期300」「大口定期預金」に区分されますが、預入期間ごとの金利は同じ設定となっています。

利息比較表を使ってシミュレーションすることで、実際にどの程度資産が増えるのかを具体的にイメージできます。

例として、100万円をスーパー定期に1年間預けた場合を見てみましょう。

税引前利息:2,750円(年0.275%・単利)
税金:2,750円 × 20.315% = 558円
税引後受取額:2,192円
満期時の受取総額:100万円+2,192円=100万2,192円

同じ金額を5年間預けると、適用される金利が0.275%から0.400%に上がり、税引後利息は15,937円となります。単利であっても、預入期間が長いほど受け取れる利息は大きくなります。

また、3年以上の預入では複利型(半年複利)を選択できるため、さらに受取額を増やすことも可能です。

西日本シティ銀行の定期預金の特徴

大手銀行に比べ、地方銀行は定期預金の商品ラインナップが豊富な傾向にあります。西日本シティ銀行でも、スーパー定期のほかに目的に応じて選べる定期預金が用意されています。

定期預金の商品ラインナップ(一部)

商品名

主な対象者・条件

預入期間

特徴

年金ココロ定期預金

年金を受け取っている、または受取開始予定の方

1年

金利上乗せ

退職金・相続金定期預金

退職金受取後2年以内、相続手続き完了後2年以内

2年

300万円以上で金利上乗せ

NISA定期預金

NISA口座保有者

1年

10万円以上で金利上乗せ

そのほか、目的に合わせた商品が多数用意されているため、自分に適したものを選びやすい点が大きな魅力です。詳しくは公式ページで確認してみてください。

>>西日本シティ銀行の定期預金について詳しくはこちら

まとめ

定期預金は、株式投資のように大きな値上がり益を狙う商品ではありません。その一方で、元本割れのリスクがなく、満期まで預けることで着実に資産を増やせる点が大きなメリットです。また、少額から始められる自動積立定期預金も活用できるため、無理なく継続しながら将来のための貯蓄を積み上げたい方に向いています。

安全性を重視し、堅実に資産形成を進めたい人は、定期預金の利用を検討してみてください。

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