福岡県内各地には古くから地域の皆さんに大切にされている神社があります。そして暮らしのなかでさまざまな人生儀礼が行われて来ました。そのひとつが11月の七五三詣りです。
七五三詣りは、子どもの成長を祝う日本の伝統的な行事で、3歳、5歳、7歳の子どもたちが晴れ着を着て神社に詣り、健康と成長を祈る特別な日です。
県内には、七五三詣りにぴったりの神社が数多くあり、歴史と伝統を感じられるスポットが豊富です。今回は、オススメの神社と、参拝時に知っておくべきポイントを紹介します。思い出に残る七五三を過ごすために、ぜひ参考にしてください。
七五三詣りとは
七五三(しちごさん)は、日本の伝統的な行事で、子どもの成長を祝う儀式です。
3歳は「髪置き(かみおき)」として男女とも、5歳は「袴着(はかまぎ)」として男の子、7歳は「帯解き(おびとき)」として女の子、といった形で節目を祝い、神社で健康と成長を祈ります。
特に、11月15日が正式な日とされていますが、家族の都合に合わせて前後の土日や祝日に参拝する家庭も多く、秋の一大イベントとして定着しています。七五三は、子どもたちにとっても華やかな着物を着る特別な日であり、家族の絆を深める機会でもあります。
正式には氏神様と呼ばれる神社にお参りするものですが、初宮参りをした神社などご縁がある所や、祭典をしてもらえる神社に行くことも選択肢のひとつですね。
福岡県内で七五三詣りができる神社を探すなら
七五三詣りに最適な神社を選ぶ際は、家族の思い出に残る場所を選ぶことが大切です。福岡県内には、歴史と風情あふれる神社が多数あります。
近くの神社を探したい場合は、福岡県神社庁の神社検索を活用して、自分たちに合った場所を見つけてみてください。
>>福岡県神社庁「神社検索」
七五三詣りのポイント
1.予約と準備
予約
七五三の時期は神社が混雑するため、事前に予約をしておくことが重要です。特に人気のある神社は早めの予約が必要です。また、祈祷の時間帯や人数制限がある場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
晴れ着の準備
子どもの晴れ着のレンタルや購入、着付けの予約も早めに行いましょう。多くの写真スタジオでは、七五三のプランが用意されていますので、着付けと写真撮影をセットで予約するのも便利です。晴れ着の選び方や着付けのポイントを確認し、子どもが当日快適に過ごせるよう配慮しましょう。
2. 当日のスケジュール
スケジュールの確認
予約時間や神社の受付時間を確認し、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。神社の周辺で食事を楽しむ場所や、子どもが遊べる場所を事前にリサーチしておくと良いでしょう。
写真撮影
記念写真を撮るためのカメラマンの手配や、写真館での撮影も検討しましょう。参拝後にリラックスして撮影できるよう、神社近くの写真館を利用するのも一案です。神社の美しい風景を背景に、家族の大切な瞬間を残しましょう。
3. マナーと持ち物
マナー
神社では静かにし、他の参拝者の迷惑にならないようにしましょう。また、神職の指示に従って行動することが大切です。参拝時には、家族全員でお辞儀をし、感謝の気持ちを伝える姿勢を見せることで、子どもにとっても良い経験となります。
持ち物
お賽銭や、子どもが退屈しないようにおやつやおもちゃを持参すると良いでしょう。特に幼い子どもがいる場合は、急なトラブルに備えて、着替えや飲み物も準備しておくと安心です。また、参拝後に家族でお祝いの食事をする場合は、予約しておくとスムーズに進行できます。
まとめ
今回は、福岡県内で七五三詣りを検討されている方のために、近くの神社の検索方法やスケジュールを立てる際に気を付けておくとよいこと、お詣りの際に心がけるべきマナー、持ち物などについてご紹介しました。
現在は子どもが少なくなってきている少子高齢社会ですが、だからこそ、子ども一人ひとりの人生についてより大切に思う人が増えています。それぞれの家庭で計画を立て、子どもの「今」をお祝いしてみてはいかがでしょうか。
後藤暢子
株式会社フリーランス 常務取締役、合同会社チノアソビ 業務執行社員
明治学園高等学校(福岡県北九州市)、熊本大学、九州大学大学院を経て㈱リクルートへ。その後地元の出版社などを経て、中小企業向けの広報・PR担当、クリエイティブまわりのディレクター、ライター業を主としたフリーランスとして独立。2017年に㈱フリーランスを創業。2023年、合同会社チノアソビを創業。2022年10月『離島を楽しむ 五島列島』(辰巳出版)上梓。