お悩み相談

元気が出るお金の話|再雇用&退職で収入減。老後資金を増やすには?

相談者:Yさん(福岡県在住)
夫63歳(会社員)、妻59歳(会社員)

Q. 再雇用&退職で収入減。老後資金を増やすには?

 私(妻)が4月より定年退職で再雇用となり、月収が3万円減りました。家計簿は月収が減る前のものです。夫は現在病欠で、傷病手当受給中です。

 私には難病があり、治療費に月3万6,000円、夫もデイケアと治療費で月3万円あまりかかっています。夫が体力が戻らず、以前の職場に復職するのが無理のようで、退職して64歳から年金を受給しようと考えています。となると、かなりの収入減となってしまいます。夫の年金は月12〜13万円程度、妻のボーナスも10万円減る見込みです。

 先日、愛車を売却しました。また子どもが独立したので、一部屋少ない間取りの所へ借り換えを検討中です。私の趣味は好きなジャズバンドや歌手のライブ(遠征もあり)を見に行くこと、歌舞伎鑑賞で、今後も元気なうちは続けたいです。

 私は65歳までは再雇用制度で働くことが可能なので働くつもりですが、その後からは年金受給し、できれば短時間のパートくらいで生活したいと思っております。それまでに少し老後の生活に向けての貯蓄を増やしたいと思ってますが、具体的にどうすればよいか教えてください。

A. 老後も住み続けられる公営住宅の入居を考えては

これ以上支出を減らすより、細く長く働いて貯蓄取り崩しを抑えて

 「推し」がいる人生は最高じゃないですか。趣味があることもステキ。これからの人生に彩りがありますね。

年金生活になってもやりたいことを楽しめる人生を送れるように、考えていきましょう。

 まず現時点で月8.8万円の黒字を出しているYさんの家計管理能力は素晴らしいと思います。現在の支出は無駄の無いように思います。減らすことを考えるよりも、細く長く働いてできるだけ取り崩しの少ない暮らし方を目指しましょう。

 生命保険の解約返戻金はいざという時に役に立ちますが、まずは預貯金で年金生活を乗り切ることができるのか、考えてみます。今後、夫の収入が年金のみになり、妻も減収。ボーナスが45万円になるとしても、年間ベースでは数十万円は貯蓄できそうです。公的年金は、所得税や住民税が引かれ、さらに介護保険料等の社会保険料も引かれますので、年金の手取りは「ねんきん定期便」に書かれている金額よりは少なくなります。

 実際に受給すると、「あれ? こんなにがっつり引かれちゃっうんだぁ」ってがっかり(私の場合の話ですが(笑))することもありますので、それを見込んだ家計管理が必要になります。

 Yさんが65歳で年金生活になると、貯蓄の取り崩しが始まります。取り崩しの分をパートで賄おうとすると、かなりハードな生活になりそうです。この時期には、支出の見直しとして、住宅費を抑えるために、公営住宅への入居を考えてはいかがでしょうか? 高齢になっても安心して、住み続けられると思います。 

回答者 安田まゆみさん

東京・銀座の「元気が出るお金の相談所」所長。FP歴27年目(CFP認定者)。これまでの相談件数7000件以上、講演回数1000件を超える

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「リビングかごしま」2024年6月1日号掲載

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