暮らしの大切な基盤となる「住まい」のことは高い関心事。買いたいっと思った時、マンションor戸建? 新築orリノベーション? いくらくらいなの? どうやったら買えるの?などなど興味・疑問は尽きません。 ここでは実際にマイホームを手にいれた方にお話を伺い、購入のきっかけや、選んだ理由、こだわりのポイントなどをご紹介します。
今回ご登場いただくのは、JR九州にお勤めの松藤晃介さんファミリー。当初は戸建に絞って検討していたものの、最終的には偶然にも自社が関わっているMJRシリーズの新築マンションを選ばれたそうです。そこには、どんなストーリーがあったのでしょうか。物件に入居するのは2年先ということで、マンションギャラリーでお話を伺いました。
最初にこだわった条件は「戸建」「妻の実家の近く」
――まずは松藤さんのご家族について教えてください。
松藤:私は30歳で、JR九州に勤務しています。妻の友美はもともと保育士で、産後はパートで働いていたのですが、4月から正職員として幼稚園で働き始めたところです。子どもは4歳と2歳の男の子で、4人家族です。
――マイホームを購入しようと思ったきっかけは?
松藤:私の職場は転勤があり、今は社宅に住んでいます。いつかはマイホームがほしいと思っていて、子どもが2人生まれて社宅が少し手狭になってきたので、1年ほど前から家を探し始めました。
――家を探すとき、何を重視しましたか?
松藤:私のこだわりは戸建でした。自分が熊本県天草市の一軒家で育ったので、マイホームは戸建というイメージしかありませんでした。妻は福岡市中央区のマンション育ちでしたが、私の意向を尊重してくれて、戸建でいいけど、子育てのために妻の実家の近くに住みたいという希望がありました。
――「妻の実家の近く」というのは、福岡のマイホーム探しでよく聞く条件ですね。
松藤:私は単身赴任をしていた時期があり、これからも転勤の可能性があるので、確かに実家の近くの方が安心というのもありました。ふたりで納得して戸建に絞り、ハウスメーカーを選び、一緒に土地を探してもらいました。そして、城南区南片江の土地が見つかって契約しようとしたのですが…寸前でやめてしまったんです。
――ええっ、どうしてですか?
松藤:よくよく考えてみると、立地が自分たちのライフスタイルに合わないと気付きまして。まずは最寄りの駅まで、歩いて30分。今は私の職場が博多なので通えるものの、もし県外に転勤になった場合、JR沿線に住んでいれば遠くても通うという選択肢があるけれど、ここからは無理だなと感じました。それに、小学校へ行くにも坂があって徒歩30分かかる。冷静になるとデメリットが大きいと思い、諦めました。
軽い気持ちで見に行ったマンションでまさかの即決
――契約を目前にしてやめるというのは、大きな決断ですね。
松藤:そうですね、戸建しか探していなかったのでゼロになり、いったん家探しをやめようと思いました。ただ、社宅の近くにたまたま「MJRザ・ガーデン香椎」のマンションギャラリーがあり、去年(2020年)の11月に軽い気持ちで見に行きました。妻はマンションがいいと言っていたし、この機会に自社が手がけている物件を一度は見ておきたいなというのもあって。そしたら、自社のマンションだからというわけではないですが、マンションの良さをたくさん発見することになったんですよ。
――興味本位で見るだけのつもりが、とても気に入られたのですね(笑)。
松藤:一番は、JRの駅に近いという立地の良さです。私の通勤に便利で、遠くに転勤になっても通えるかもしれない。それなのに価格は前に検討していた戸建より1,000万円くらい安かったんです。小学校が目の前にあり、中学校も歩いて5分ぐらいだから、通学の心配が減りますよね。それに、都市高速の入口が近く、妻の実家に行くのも、高速を使えば早い。ショッピングセンターも目の前でした。
――では、マンションにも目が向いて、他のマンションも見られましたか?
松藤:いえいえ、もう他は見なくて、見学から1か月で「MJRザ・ガーデン香椎」に決めました。3LDKで1階の庭付きがあり、いいなと思ったんです。私たちが契約したのは2023年春に入居できる物件で、オプションで内装や設備を変更できる締切りの直前でした。庭があるというのと、自分たちが好きなように間取りや内装を変えられるというのも大きな後押しになりました。
――戸建を諦めてから、バタバタと決まったのですね。友美さんはどう思われていましたか?
友美:夫は戸建を探し始めてからマンションに決めるまで、心の動きがすごくあったようですが(笑)、私はとにかく子育てしやすければいいなと思っていました。実は、実家の母に戸建のことを伝えたら「小学校が遠すぎるんじゃない?」と言われたことも…。私の両親が家を決めるときは、学校が近いというのを第一条件で探してくれたらしく、確かに恵まれた環境で育ててもらったんだなと感じましたね。
マンションギャラリーに行ってみたら、室内を自分たち仕様にできるというのは予想外で、庭もあるし買い物にも便利で、もう即決でもいいかなという感じでした。2年後はちょうど長男が小学校に入学するタイミングで、それもいいなと思いました。
間取りや設備、内装まで自分たちでカスタマイズ
――内装や設備はどんなところを変更されたのですか?
松藤:大きいところでは、3LDKを2LDKに変更してリビングを広くしました。子どもが小さいうちはリビングで過ごすことが多く、家族4人で一緒に寝るから2Lがいいかなと。将来的には3Lに戻せるように天井を補強しているので、子どもに個室が必要になったら3Lにして、子どもが家を出たら2Lに戻してと、状況に応じて使いやすくしています。
友美:壁紙によって部屋の印象が変わるので、リビングは1面だけ落ち着いたトーンのものにしたり、子ども部屋は明るい青っぽい色を選んだりしました。
――設計変更ができるタイミングに間に合ったので、マンションでも自由度が高いですね。
松藤:はい、食洗器は大きいタイプにしましたね。皿洗いは私の担当だから、フライパンなども入る大きいのを選びました。ふたりで図面をもとにたくさん話し合っていると、私は見えるところしか考えてなかったけど、妻は家事の導線とか収納など機能面も重視していて、なるほどと思いました。
友美:細かい点では、玄関の電気は人感センサーにしました。荷物を持って子どもと帰宅したときに自動でつくと便利ですし、つけっぱなしを防ぐこともできるので。あとはトイレの床を傷みにくく掃除しやすい素材に変えてもらいました。男性が3人いると、やはりトイレの床は気になりますよね。
――細かいところまでよく考えられてますね。
友美:結婚して5年経ち、夫婦の暮らし方やクセ、家族の生活スタイルも見えてきた中で、感じていたことをいろいろと反映できて良かったと思います。
家族のライフスタイルに合う住まいを選ぼう
――マイホームのための資金はどうされていますか?
松藤:正直なところ、勢いで家を買うことにしたところもあり、今のままでも買えないことはないけれど、余裕を持ったシミュレーションができていませんでした。4月から妻が無理なく正職員として働ける職場を見つけて働き始めてくれたので、2年後の入居に向けて本腰を入れてお金を貯めるつもりです。
住宅ローンなどに関しては、家を買った先輩やちょうど西日本シティ銀行の方に話を聞き、自分でもかなり調べました。いろいろな制度があるので、最新情報をもとにベストな方法にしたいと思っています。
――計画的に準備されて、2年後の入居が楽しみですね。
松藤:今は社宅暮らしですが、マイホームを手に入れると、子どもたちにとっても実家ができるのがうれしいです。1階なのでセキュリティ面だけは心配でしたが、通常のセキュリティに加えて1階と2階には「防犯用マグネットセンサー」が付いていました。サッシの開閉を感知するとインターホンの警報が鳴り、警備会社に自動通報されて、異常時には警備員が迅速に対応してくれるということで安心しています。庭で子どもとプールやキャッチボールをしたりするのが楽しみですね。
友美:私はお庭でガーデニングに挑戦して、食卓に出せるような野菜を育ててみたいと思っています。
――最後に、これから家の購入を検討している方にアドバイスをお願いします。
松藤:家族のライフスタイルに合った物件選びがすごく大事だと思います。一つだけにこだわりすぎると、他のところにストレスがかかってしまいます。私の場合は戸建というこだわりがネックになり、結局は冷静に考え直して本当に良かったと感じています。今はもちろん将来のことまで見通して、自分たちのライフスタイルに合う家を選ぶことをおすすめします。
まとめ
マンションの完成は2年後ということで、マンションギャラリーで話を聞かせてくれた松藤さんファミリー。夫婦がお互いを尊重して、将来を見通しながらしっかり話し合い、働き方や住まいを考えられていました。住まいは大きな買い物なので、契約寸前であっても「違う」と思ったら考え直す勇気が大切だなと思いました。
■公式HP…「MJRザ・ガーデン香椎」
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佐々木恵美
フリーライター・エディター
福岡市出身。九州大学教育学部を卒業、ロンドン・東京・福岡にて、女性誌や新聞、Web、報告書などの制作に携わる。特にインタビューが好きで、著名人をはじめ数千人を取材。2児の母。