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アロマンティック・アセクシャルとは?それぞれの意味と違いを詳しく解説&診断方法も掲載

アロマンティックやアセクシャルという言葉は最近ドラマなどで取り上げられ始めましたが、まだあまり認知されていないのが現状です。この2つの言葉の意味を知っておくことで、ジェンダーの多様性を深められるでしょう。この記事では、アロマンティック、アセクシャルについて、意味や診断方法、両者の違いなどを解説します。SDGsの取り組みとして、さまざまな価値観を理解するための参考にしてみてください。

アロマンティックとは

まずは、恋愛的指向の1つであるアロマンティックについて、基本的な意味や特徴、歴史、診断方法について紹介します。

アロマンティックの意味

アロマンティックとは、他人への恋愛感情を抱かない恋愛的指向です。「誰かと恋愛したい」という感情を自分の中に持っていない人を指します。
ただ一方で、厳密なアロマンティックの定義は存在しないと言われていることも頭に置いておきたいところです。

アロマンティックの歴史

元々、アロマンティックは1879年(明治12年)に土台となる考え方が生まれたとされています。それは「性愛」と「恋愛」を分けて捉える考え方です。さらに1979年(昭和54年)ごろ、ロマンティックな魅力に対する感情の揺さぶりを感じないノン・リメラントという考え方も提唱されています。
その後、1990年代からのLGBT運動が世界に広がるにつれ、アロマンティックの概念も普及するようになったのです。

参考:Splitting Attraction「A History of Discussing Orientation

アロマンティック診断

アロマンティック傾向とは具体的に、どのようなものがあるのでしょうか。代表的な項目は次のとおりです。

他者に対してときめきの感情を抱いたことがない

アロマンティックの人は、誰かにドキドキしたりロマンティックな感情を抱いたりすることがありません。日常生活の中で何かしらの高揚感を抱くことはあっても、恋愛については心を揺さぶられないのがアロマンティックの特徴です。

身体的接触に対する嫌悪感がある

手をつなぐ、ハグするなど、他者との身体的接触を好まないのもアロマンティックの人に見られる傾向です。人により、許容できる接触度合いは異なります。

恋愛がテーマの話題・作品に共感できない

友人との会話の中で恋愛の話題が出ても話題に乗れないというのも、アロマンティック傾向の一つです。同様に、恋愛に関するドラマや書籍などの作品についても共感しにくいといわれています。

架空の好きな人・恋人を作り上げたことがある

自分のアロマンティック傾向を言い出せず、やむなく周囲に合わせるため架空の恋愛経験を語ることがあります。たとえば、自分の周囲に「恋愛は誰もがするもの」という価値観が当たり前のように存在しているケースです。自分は恋愛関係に興味がなくても、社会からの目を気にして無理やりパートナーを作ろうとする人もいます。

家族・友人への思いやり・共感性がある

恋愛感情は持たない一方で、自分の周囲の人たちに対して愛情深く接することができます。たとえば友人愛や家族愛のある関係性です。恋愛感情と「共感」や「愛」は異なるものであり、アロマンティックの人には共感・愛を感じ行動している人が多く存在します。アロマンティックは誰にも愛情を感じないと誤解されることもありますが、そうではありません。

「好きな人はいるの?」の質問がはらむ危険性

日常会話で何気なく、恋愛を話題にすることがあるかもしれません。「好きな人はいますか」という質問は、見方によっては恋愛することが当然のようなニュアンスにもなり得ます。アロマンティックを自認している人や、アロマンティックに関連する指向の人からすると答えに困ることがあります。
「恋愛的指向の多様性という観点からするとどうか」という視点を常に持っておきましょう。

恋愛を介さないパートナー・家族形成

恋愛することや、恋愛から進展して結婚することが当たり前とされ、社会的な圧力を感じるアロマンティック傾向の人が存在します。
アロマンティックの中には、恋愛以外のきずなでつながれたパートナーを持つ人や、価値観が合う人同士で家族グループを形成する人もいるのです。いまだ「男女が恋愛して、結婚する」という選択肢が社会の主流のようにされがちですが、それ以外の選択肢も増えています。

アセクシャルとは

アロマンティックの概念は、アセクシャルの性的指向について議論される中で生まれたものという説があります。ここからはアセクシャルの意味やアロマンティックとの違い、価値観について見ていきましょう。

アセクシャルの意味

アセクシャルとは、恋愛感情はあるが性的行為は求めない性的志向を意味します。性的に惹かれる他者がいない、もしくは惹かれることがとても少ないセクシャリティです。

アセクシャルにおける多様性

アセクシャルにおいても、グラデーションで捉える視点が欠かせません。ここで軸となるのは、恋愛感情の有無です。

  • ロマンティック・アセクシャル

  • アロマンティック・アセクシャル

ロマンティック・アセクシャルとは、他者への恋愛感情はある一方で性的欲求は抱かない指向です。
アロマンティック・アセクシャルとは恋愛感情も性的欲求も抱かない指向とされています。
アセクシャルの定義は、国や地域によっても若干異なるといわれています。英語圏ではどちらかというとロマンティック・アセクシャル寄り、日本の場合はアロマンティック・アセクシャル寄りの意味合いを持つ傾向にあります。

アロマンティックとアセクシャルの違い

前述したとおり、アロマンティックは恋愛感情を抱かない恋愛的指向です。
一方、アセクシャルは他者に性的欲求を抱かないセクシャリティを指します。
アロマンティックとは異なり、アセクシャルは恋愛感情の有無は関係ありません。アセクシャルの中には「恋愛感情はあり、性的欲求はない(ロマンティック・アセクシャル)」人や「恋愛感情・性的欲求がない(アロマンティック・アセクシャル)」人が存在します。

アセクシャルのパートナー・結婚観

性的欲求が他者に向かないアセクシャルだからといって、パートナーや家族を持つことを全員が望まないというわけではありません。暮らしを共にするひとりのパートナーが欲しい人もいれば、家族のように共に暮らすグループを築きたいと考える人もいます。
また、パートナーとの行動についても考え方は多彩です。握手や手をつなぐのは許容できる、ハグまでは受け入れられるがその先に進むのは嫌悪感があるなど、人それぞれです。

まとめ

ジェンダーの多様性を知ることで、自分や周囲の人、社会で注目されているテーマに一層寄り添えます。世の中にはさまざまな価値観があり、それらは型にはめられるものではありません。完全な理解までは難しくても、個々の考えや思いを尊重することがよりよい関係を築く鍵となるといえます。

>>西日本シティ銀行のSDGsへの取組についてはこちらです。

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