テレビやネット、SNSなどで投資に関する話題を見聞きすることが増えたと思いませんか?
資産を効率よく増やすために、株式や投資信託による「資産運用」への関心が高まりつつあり、政府も「資産運用」をサポートするための制度を整備しています。
そんな制度のひとつが「NISA」です。2024年1月に制度が改正され「新しいNISA」に生まれ変わりました。
とはいえ「結局、2023年までのNISAと何が変わったの?」と疑問に思う方も少なくないでしょう。この記事では、そんな皆さまに向けて5つのポイントに絞って解説していきます。
ポイント1:非課税保有期間が無期限に!
従来のNISA制度では、つみたてNISAは20年間、一般NISAは5年間の非課税保有期間が設けられていました。
一方、新しいNISA制度では「非課税保有期間が無期限化」され、これまで以上に長期的な資産運用が可能になっています。
ポイント2:「つみたて投資枠」「成長投資枠」の2つの制度を併用できる!
新しいNISA制度では、従来の「つみたてNISA」が「つみたて投資枠」、「一般NISA」が「成長投資枠」と名前を変えています。
従来、「つみたてNISA」と「一般NISA」を同時に利用することはできませんでしたが、新しいNISA制度では2つの投資枠を併用できるようになりました。
つみたて投資枠と成長投資枠の違い
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つみたて投資枠:
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年間の最大投資金額は120万円
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投資できる金融商品は、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託
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成長投資枠:
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年間の最大投資金額は240万円
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投資できる金融商品は、上場株式や投資信託等※
※ただし、①整理・監理銘柄 ②信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託及びデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除く
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ポイント3:年間360万円まで投資可能!
従来のNISA制度では、年間の投資枠は「つみたてNISA」で40万円、「一般NISA」で120万円でした。
しかし、新しいNISA制度では、「つみたて投資枠」は年間120万円、「成長投資枠」は年間240万円に増額され、合計で年間360万円までと、年間投資枠の大幅拡大が行われました。
年間投資枠が拡大されることで、投資の選択肢が多くなりました。
ポイント4:投資総枠が1,800万円!
従来のNISA制度では、「つみたてNISA」の非課税枠は最大800万円(年間40万円×非課税期間20年間)でした。また、「一般NISA」の非課税投資枠は最大600万円(年間120万円×非課税期間5年間)でした。
一方、新しいNISA制度では「つみたて投資枠」「成長投資枠」合わせて1,800万円の非課税投資枠が設定されています。
非課税投資枠の拡大、非課税保有期間の無期限化(ポイント1参照)に伴い、より柔軟にご自身のペースで投資が行えるようになりました。
なお、1,800万円のうち、成長投資枠は最大1,200万円まで保有可能となっている点にご注意ください。
ポイント5:売却すると投資枠が復活!
従来のNISA制度では、一度商品を売却すると非課税枠を再び利用することができませんでした。
しかし、新しいNISA制度においては、商品を売却した際にその売却分に相当する非課税保有限度額が翌年以降に復活し、再び利用することができるようになります。
復活する金額は、購入時の金額相当です。
5つのポイントのまとめ
ここまでの内容を表にまとめると以下のとおりです。
未来のお金は「育てながら蓄える」時代。
NISAを活用すると、投資信託等の売買を通じて得た収益に税金がかかりません(預金、公共債は対象外)。
非課税投資枠の大幅拡大や制度の恒久化、非課税保有期間の無期限化など、家計の資産形成を応援する優遇制度。ぜひご活用ください。
投資信託のご留意事項(必ずご確認ください)
商号等:株式会社西日本シティ銀行 登録金融機関 福岡財務支局長(登金)第6号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会
非課税上場株式等管理に関する約款