「福岡×花×スタートアップ」 起業家として生きる。そこが知りたかった!というリアルに密着|CAVINインタビュー第1弾

Go!Go!ワンク編集部

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2020年10月20日 (火)
起業家として生きる

福岡が日本3位の花の生産力をもつ街であることをご存じだろうか?

また「日本のシリコンバレー」とも呼ばれ、スタートアップの最も熱い都市の一つでもある。

その土地で、花農家と花屋の直接取引を可能にするプラットフォームを開発するCAVIN。

「福岡×花×スタートアップ」

便利になっていく21世紀の中で、なぜ彼らは花を選んだのか。彼らが思い描く社会とは。これから4回にわたって彼らに密着取材を行う。

第1回目は、CAVINの代表取締役社長 CEO Yuya Roy Komatsuさんに、ご自身が感じている業界の課題や起業した経緯を伺った。

■プロフィール

CAVIN
代表取締役社長 CEO
Yuya Roy Komatsu さん

二十歳、フィリピンのスラム地区にてNGOボランティア後渡米。
カリフォルニア大学在学時に、米最古名門アクセラレーター Techstarsが米最大手ファンドBlackstoneと開くアクセラレーター、Blackstone launchpadでインターン。スタートアップのメタ原則や立ち上げ方を学ぶ。
帰国後は、独立系経営戦略コンサルファームにて勤務。国内スタートアップにて取締役 / 最高国際責任者、ロシア企業Japan Manager等を歴任。海外向けMC、モデレーターなど領域や国を問わないスタイルで活動。
2018年、花業界に対するプラットフォームを提供するCAVINを創業。 ビジョン、チームビルド、ブランディング。

―― CAVINの事業内容について教えてください。

小松: 花農家と花屋をWEB上で直接つなぐプラットフォーム「CAVIN」を提供しています。

これまでは、市場から仲卸、小売(花屋)、消費者という流れだったものを、花屋が花農家から直接仕入れができる仕組みを作りました。

CAVINが提供するプラットフォーム

―― このサービスはこれまでの流通と何が違うのでしょうか?

小松: まず、これまでは仕組み上花農家と花屋がお互いの声を聞くことができなかった。それを、CAVINを導入することにより花屋と花農家に直接の繋がりをつくり、消費者のニーズが花屋を通して花農家へと伝えられるようにしました。これにより生産者はニーズにあった花を生産できるようになり、計画生産がしやすくなります。

また、花農家にとっては、彼ら自身の言い値で取引できる点も革新的な点です。花農家は自分の花がいくらで売れるかわからず、花屋も、セリでは値動きがあり見通しがつきませんでした。

しかし、CAVINで生産者の言い値で取引することで、生産者は自分の花が売れる適切な価格を知り、適切な価格で売ることができるようになりました。その結果、花屋もある程度一定の価格で仕入れることができるようになりました。これらが花業界のビジネスに安定感をもたらしました。

さらに、福岡の消費者のみなさんに新鮮な花を届けることもできています。

実は、福岡で作られた花は、一度東京や大阪の市場に出され、その後福岡の市場に戻ってくることが大半でした 。せっかく福岡の生産者が大切に育てた花も、福岡の花屋・消費者のもとに新鮮な状態で届けることができなかったのです。これでは、花農家の方々がベストな状態の花で評価されるのは難しかったです。さらに、問題は鮮度だけには留まりません。

実は、東京、大阪と経由し戻ってくる道中で売り切れてしまい、この土地で作った花がこの土地で買えない状態でした。その問題を、CAVINは生産者と花屋をつなぐことで、地産地消を実現させ、新鮮な花を届けられるようにしました。

CAVINのサービスは従来のサービスとどう違うか

この事業を提供するチームを牽引するのはCAVIN 代表取締役社長 CEOのYuya Roy Komatsu氏。
彼は一体どんな思いで、この事業を始めたのか。

CAVIN代表・小松氏

―― 起業したきっかけを教えてください。

小松:日本人の「心の貧困」という課題を解決したいと思ったからです。

日本の幸福度ランキングは世界62位、自殺率はワースト6位。先進国でワースト10位に入っているのは日本と韓国だけです。モノはたくさんあるのに、人々はそれほど幸せを感じていないように映ります。

2016年に発生した熊本での震災、私はカリフォルニア大学に在学中でした。YouTubeで震災の様子を見ていたとき、何か力になりたいと思って復興プロジェクトをはじめました。
このプロジェクトでは、生活必需品や物資ではなく、お花を贈ったんです。この時、熊本の方々がものすごく喜んでくれました。ここで、「モノ」ではなく「心の豊かさ」が必要とされていたのだと気付いたのです。

文明が発展した後、必要になるのは文化の発展。いくらモノがたくさんあっても、心が満たされないと人は幸せとは感じません。つまり、いま日本が目指すべきは「モノの充実」ではなく「心を育む行為」。その中で重宝されるのがモノではなくコトを目指す「体験」や、モノでも単純な消費ではなくそこに付加価値を載せる「ギフト」などです。

花を使って課題解決しようとしているのは、こういった理由のためです。

人が思いを伝えるときに言葉と一緒に渡されてきた、最古の「ギフト」と言われている花。過去から私たちが持っていた心の充実を取り戻そう、そんな作業をしようとしています。

CAVIN小松さんが起業を考えたきっかけとは

―― 小松さんにとってスタートアップとは何ですか?

小松:スタートアップはニューノーマルをつくることだと思います。

社会の課題を解決するために、ビジネスという道具を使う。啓蒙活動を通して、人々の潜在的なニーズを満たしていきます。

スタートアップは、最初こそ少し問題児のように見られることもあります。

しかし、必然だと思っています。なぜなら、そこにニーズがあるのにこれまで誰も気付かなかった、もしくは、気づいていても行動に移さなかったことをしようとしているので。そして、それこそが社会にとって必要な進化の過程であり、例えるなら「成長痛」だと思っています。

世界は「スタートアップが作り、後発組が流行らせ、大企業が浸透させていく」ことで前に進んでいきます。今でこそスタートアップという単語が浸透しましたが、スタートアップという言葉がなかった時代にも、革新的なことをしてきた先人は普通にいたでしょう。

どのプレーヤーも世界を前に進めるには必要な存在。
その中でスタートアップを選んだ僕たちがやるべきことは、社会の課題や潜在的なニーズに気づき、ニューノーマルを作る、そして世界を前進させることだと思っています。

―― ではなぜ、それを福岡で展開しようと思われたのですか?

小松:住環境の良さです。

スタートアップはまだ見ぬ世界を創る作業を仕事としています。そのためには当然、創造力が大切です。しかし、人々が求めないものを創ってしまうと、社会は前進どころか時に後退してしまいます。人々が求めるものを作り社会を前進させるためには、先ほど話した、人々がまだ認知していない、潜在的ニーズを見つける必要があります。そのためには「声なき声」を拾わなければならない。

つまり、人の気持ちを想像できなければならないと思っています。人の心を想像した上で見えた課題を、実行力とチームで創造していく。 福岡は都会と自然のバランスがよく、創造力を鍛え、想像力を育む環境が整っていてとても良いです。

また、花の生産力が日本3位なのも魅力的でした。

僕たちはまず、潜在的な課題に対して仮説を立てる。それを、迅速かつコンパクトに検証することから始めていきます。そんなスタートアップの始まりの土地として十分すぎる花の生産量でした。

豊富な花と、創造力を後押しするこの街の風は今でも非常に魅力的です。

さらに、アジアの中心に位置しているということも重要でした。

グローバル展開を見据えると、アジアに近いことは強みになります。最近ではアジアでの日本の花の需要が高まっており、日本の花しか置かない花屋もあるほどです。そんなアジアに近い福岡は、新鮮な花を運べるという点でも好立地です。

CAVINが入居するFukuoka Growth Next

―― 最後に一言お願いします。

小松:便利さよりも豊かさを作れる会社でありたいと常々心がけております。今は、ユーザーの皆様と共にサービスを育てている状況です。まずは「CAVIN」を近隣の方々から使っていただき、関東や東南アジアの方にも使っていただきたいです。冷静な頭脳、情熱の心でユーザーの皆様と共に駆け抜けたいと思います。

CAVINのメンバー写真

次回以降、CAVINについてさらに掘り下げていく。

CAVIN 会社概要

CAVINのミッションは「世界中の花業界をアップデートし、花によって運ばれる“気持ち”を増やす」ことです。CAVIN = 花瓶 = 器 生産者から花屋、そして最終的に花が行き着くところまでの物語を豊かに彩る、“気持ち”を運ぶ器でありたい。

現在は、まずその第1歩として生産者を直接つなぐ、相互交流型プラットフォームをつくっています。

Date of birth: Nov, 13, 2018

代表取締役社長 CEO: Yuya Roy Komatsu

Address: Map

〒810-0041
福岡県福岡市中央区大名2-6-11 Fukuoka Growth Next

info:
Mon - Fri : 10:00 - 19:00
Sat - sun : We enjoy life.

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