お悩み相談

教えて!かけいぼ相談室|子どもは1人希望。60歳頃にリタイア可能? 

相談者:相談者:Tさん(福岡県在住)

夫33歳(会社員)、妻30歳(会社員)

Q. 子どもは1人希望。60歳頃にリタイア可能?

昨年結婚したばかりです。私は独身時代から老後のことを考えてコツコツと貯金してきました。NISAやiDeCo、ふるさと納税なども積極的に行い、自分なりにお金と向き合ってきました。

 今は子どもがいないのでフルタイムで働いていますが、将来は子どもが1人欲しいです。出産から幼稚園までの子育て費用は、夫の貯金が全然無いので私の貯金を使うつもりではいます。しかし妊娠して産休・育休時に私の収入が減ったら、やっていけるか心配です。

 また私には別の夢もあります。60歳頃(もし余裕があればもっと早く55歳で)リタイアし、老後をゆっくり自分のペースで過ごしたいのです。無謀な夢かもしれませんが、今のままで実現できるでしょうか? 人生100年時代なので厳しいでしょうか?

 夫婦共に旅行や居酒屋で飲むことが大好きなので、レジャー費や外食費は高め。外食費は夫婦それぞれの昼食代も含みます。家賃は私の会社から半額手当が付き、この金額です。携帯電話は私は会社から支給のため負担ゼロ、夫は格安スマホが嫌でキャリアにもこだわりがあります。

A. 子育てやセカンドライフの夢を夫婦で話し合って

育休時の手取りや保育料を調べ、収支見込みを把握。投資は大胆すぎ

 コツコツ貯めたお金を有利に運用しようと、一般的な金融商品に飽き足らず、不動産投資や海外投資も始めているのですね。

 一方、ご主人は結婚まで実家暮らしで、給料をすべて親に渡し、結婚時は貯蓄ゼロだったとか。今も家計にはノータッチ。お金関係は妻にお任せのようです。

 あなたの目下の心配事は、出産後の収入減少と保育料負担ですね。不安をなくすために、育児休業給付金の受給条件や金額について、勤務先の人事労務担当窓口に確認すべきです。

 もし3割の減収があっても休業手当金は非課税で、健康保険や年金など社会保険料も免除されるので、手取り額を知ることが大切。保育料も調べて毎月の収支見込みを計算し、夫のボーナスからいくら補てんすればよいか把握してください。

 おそらく独身時代の貯蓄を取り崩す事態にはならないでしょう。妊娠・出産は夫婦でライフプランを立てるチャンスです。いきなりお金の話から入らず、子育てやセカンドライフの夢を共有し、実現の道筋を一緒に考えましょう。

 現在の資産運用のうち、NISAやiDeCoは、夫にもすすめられるものです。でも、不動産投資や海外投資は難易度が高いです。特に海外投資は、日本に支店がない海外の積立年金保険に毎月5万円以上を25年間払う契約とのこと。詳細不明ですが、リスキーと申し上げざるをえません。

 夢は無謀ではないものの、そのための投資は大胆すぎます。「うまい話に落とし穴」

を肝に銘じて、「急がば回れ」でいったほうが健全です。

回答者 高橋伸子さん

生活経済ジャーナリスト。長年にわたり国の各種審議会委員を歴任。

消費者の声を国や企業に届ける活動にも注力。

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転載元:
「リビング北九州・熊本・かごしま」2022年1月22日号掲載

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