戸建てとマンションを防犯面からみてみよう。

戸建てとマンション、防犯面でどのような違いがあるのかをみてみましょう。

侵入窃盗や侵入強盗の発生件数

警察庁のデータでは、2020年(令和2年)の侵入窃盗は4万4093件(うち住宅2万1030件)、侵入強盗は401件(うち住宅160件)です。以下のグラフは、侵入窃盗及び侵入強盗の発生場所別の割合です。これを見ると、共同住宅よりも一戸建ての方が高リスクであることがわかります。

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

戸建ての防犯対策

警察庁のデータでは、戸建て住宅の侵入窃盗の原因は無締まり(鍵の閉め忘れ)、ガラス破りが多く、侵入口は窓が圧倒的多数です。防犯のためには、玄関や窓からの不法侵入を防ぐことが重要です。

侵入窃盗の侵入手口

出典:警察「住まいる防犯110番」

侵入窃盗の侵入口

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

戸建てで防犯のためにできること

戸建て住宅を購入したら、自分で防犯対策を考えなければなりません。たとえば、以下のような工夫をしましょう。

不審者の侵入が目立つ仕掛けをする

敷地内に砂利を敷いておくと、歩くときの音で不審者の侵入に気付きやすくなります。人が近づくと点灯するセンサーライトを設置しておくのも効果的です。

窓破り対策をする

防犯ガラスの導入が効果的です。窓用補助錠、防犯フィルムなども活用しましょう。

鍵の閉め忘れを減らす

世の中には「家の鍵の締め忘れ防止グッズ」が考案され、販売されています。Web上で販売されているものも多いので、調べてみると良いでしょう。

玄関の鍵を強化する

ピッキングされにくいディンプル錠、鍵穴が見えにくいシリンダーカバーなどを使うのがおすすめです。

ホームセキュリティに加入

ホームセキュリティサービスと契約すれば、センサーやカメラなどで不審者の侵入を感知し、異常発生時に駆け付けてもらえます。

マンションの防犯対策

警察庁のデータでは、共同住宅の侵入の原因も無締りが最多です。それ以外では、3階建以下の共同住宅ではガラス破りが、4階建以上の共同住宅では合鍵を使った侵入が多くなっています。

侵入窃盗の侵入手口(共同住宅)

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

侵入窃盗の侵入口(共同住宅)

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

マンション購入時の防犯チェックポイント

マンションを購入する場合には、セキュリティがしっかりした物件を選ぶ必要があります。以下のような点をチェックしましょう。

オートロックや防犯カメラがあるか

建物入口はオートロックになっている方が安全性は高まります、またエントランスやエレベーター付近に防犯カメラが設置されていると抑止力効果があると言われています。

防犯性能が高い鍵を使っているか

合鍵を使って簡単に侵入できないよう、複製困難な鍵を採用しているマンションが安心です。カードキーや電気錠、暗証番号式のキーなら防犯性が高くなります。